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中村正利 氏の著書
クラブハウス町田の創設者である中村氏は、人と人との交流が精神の病にもたらす影響力に着目し、自身が関わっていたデイケアや地域の障害者支援事業所においてグループミーティングを積極的に活用することで、患者や利用者を自立に導いていました。その経験やノウハウをまとめた著書が生前に出版されおり、いずれも一般の方にもわかる平易な文章で書かれてます。
デイケア運営で行き詰まっている治療者や、地域で生活する障害者を支えている方々に読んでほしいと思います。
やってみよう! 統合失調症者への社会・心理的アプローチ―ソーシャルワーク・福祉の力でどこまで回復できるか
遠見書房
グループミーティングのメソッド―作業所・デイケアでスタッフのできること
金剛出版
統合失調症では一生薬物を飲み続ける必要があるとされますが、エビデンスのある精神病薬の無い時代に、アメリカの精神科医 H・S・サリバン(1892~1949)は初発の緊張性統合失調症において、6~7割におよぶ治癒率を達成していました。
それは何故なのかという疑問から出発して、統合失調症の治療史を振り返りつつ、人と人がかかわるという単純な社会・心理的アプローチでどれだけの治癒ができるのかということを模索しています。
統合失調症のような重篤な精神障害も、作業所・デイケアのスタッフのかかわり、そして仲間の力によって再発のリスクが減り、自立や社会復帰が可能になります。
本書は、そうした人の力を導き出す「グループミーティング」のノウハウと、自立を目標とする障害者支援の事業所・デイケアの運営の知恵がわかりやすく書かれた一冊です。
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